2006年10月02日

『親離れ・子離れの距離感』

『バザー』と『距離感』の続きです。
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20代のころ、毎年この時期になると心がうきうきし始めた。
『今年はどこへ行こうか。どこのゲレンデで滑ろうか。』と。

そう、ユーミンの歌『雪だより』ではないが、秋風とともに冬への想いを募らせ時期があったのでした。

そんな ある年、ある宿で、朝食までの合間に見たTVが
『親離れ・子離れの距離感』
のきっかけだったのです。


だいぶ前のことなので、細かいディテールは覚えていないのですが、
それは東北のクマゲラの生態をドキュメントした番組でした。

その中で印象に残ったのが、子育ての最後の数週間。
親鳥はだんだんと運ぶ食事の回数を減らすそうです。

そして、
その日。

親鳥は飛び立ったまま巣の近くの木に止まり、ずっと巣を見守り続けるのだそうです。
その間、おなかをすかした雛鳥たちは、巣穴から顔を出し、鳴きづつけ、
やがて、親鳥が来ないことを悟ったのか、あるいは空腹に耐え切れなくなったのか、
一羽が巣穴から出て、羽ばたきます。
巣立ち。
そしてまた一羽。
親鳥はその一部始終を、手助けすることもなく、見守り続けるのだそうです。
万一、飛び立てづに巣から落ちてしまったら・・・
その時は自然界のおきてに従うまでのこと。
きっとそうならないが為の、数週間なのでしょう。

観ているこちらが切ないくらいでした。
そして『雛鳥の巣』とそれを見守る『親鳥のとまる木』との距離が
巣立ちを促す『距離感』なのでは。

あれからかれこれ20年、いまだに肌に感じる空気に秋を感じ始めると、
スキーと一緒にあの宿で見た『クマゲラ』を思い出します。

クマゲラ

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Posted by ◎×おやじ at 12:00│Comments(0)家庭=地域=学校
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『親離れ・子離れの距離感』
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